道祖神
道祖神(どうそじん、どうそしん)は、集落の境、辻、峠などの境界に建立され、外部から侵入する悪霊・疫病・邪気を防ぐ民間信仰の神。サイノカミ(さえのかみ、障の神、塞の神)とも呼ばれる。
概要
本来は古代中国の道教における旅の守護神(道祖)に由来するが、日本土着の「境を守る神」「塞ぎの神」の信仰と習合して全国に定着した。
集落の防衛のみならず、交通安全、五穀豊穣、子孫繁栄、縁結びなど多様な現世利益を付与されて信仰されている。
形態
- 文字碑――「道祖神」「塞神」などの文字を石に刻んだもの
- 双体道祖神――男女2体の神像が並び立つ、あるいは抱擁・握手している石像。信州・甲州地方に多出する
- 単体道祖神――僧形や武官形の神像が1体のみ彫られたもの
- 自然石――加工を施さない自然の奇石・丸石をそのまま据えたもの
- 男根・女根型――性器を模した石像・木像。生殖力によって邪気を祓う呪術的意図を持つ
祭祀
小正月の「左義長」(どんど焼き・どんど祭り)は道祖神の祭礼として執り行われる地域が多く、正月飾りや注連縄を焚き上げて1年間の無病息災を祈願する。