四辻
四辻(よつつじ)は、道路が十字に交差する地点。丁字路や三叉路(三辻)と区別して用いられる。
概要
道路が交差する地点は異界との境界と見なされ、古くから禁忌が集中した。四辻はその代表格であり、深夜に立ち止まる行為や背後を振り返る行為を禁ずる伝承が全国に残る。
禁忌
- 夜間に四辻で名前を呼ばれても応答してはならない
- 四辻で転倒した者は3年以内に落命するという俗信がある[要出典]
- 罹患した病を四辻に遺棄すると称し、患者の着衣や履物を置いて立ち去る風習が存在する
一方で四辻は託宣を得る場としても機能した。夕刻の四辻に立ち、最初に通過した者の発言を神仏の神託と解釈する「辻占」は、境界であるがゆえに他界の言葉が届くという信仰構造に基づく。
方角
四辻は四方に向けて道が開いているため、方角感覚を喪失させる場とされる。出棺の際の葬列が四辻を意図的に旋回・屈折して進む地域が存在し、死者の霊魂に帰着経路を忘れさせるための呪術的措置と説明される。