怪異民俗まとめ

送り狼

送り狼(おくりおおかみ)は、夜間の山道や峠を歩く人間の背後を一定の距離を保ちながら追従してくる妖怪、またはオオカミにまつわる民間伝承。

概要

夜道を歩行中、背後に気配を感じて振り返るとオオカミが付き従っている。人間が決して転倒せず無事に歩行している限りは他の獣や魔物から守護してくれるが、一度でも足を取られて転倒すると即座に襲いかかって食い殺すとされる。

もし転倒した場合は、「どっこいしょ」などと発声して意図的に座り込んだかのように偽装し、休息をとっている体裁を繕えば襲われないという伝承が残る。

無事に山道を抜けて集落の境界(四辻 や門前)へ到達した際には、「ご苦労様」と礼を述べ、塩や握り飯などの供物を投げて労う作法(送り礼)が各地に伝わる。

意味の変遷

近代以降、親切を装って女性を送迎しながら隙を狙って危害を加えようとする男性を指す慣用句として転用された。

関連項目