憑依
憑依(ひょうい)は、霊的存在が人間や器物に取り憑く現象。憑き物、物の怪、神懸かりなど、憑依の主体および地域によって呼称が分かれる。
概要
憑依の主体は死霊、動物霊、神仏など一定しない。共通項として、憑依する主体が肉体を持たない点が挙げられる。肉体を欠く存在が他者の肉体を借用するという観念は各地の民間信仰に広く分布する。
憑依された対象者には、異常な食欲亢進、人格・声色の急変、憑依期間中の記憶喪失などが発現するとされる。
分類
- 動物憑き――狐、狸、犬神、オサキなど。特定の家系(憑き物筋)に付随して語られることが多い
- 死霊憑き――死者の霊魂が憑く。無縁仏や非業の死を遂げた者によるものが多数を占める
- 神懸かり――巫女や修験者が意図的に神仏を自己の肉体に降ろす
前2者は意図しない憑依(憑かれ)、後者は意図的な憑依(招霊)として区別される。ただし境界は曖昧であり、降霊の過程で予期せぬ悪霊が憑依したとする事例も記録されている[要出典]。
祓い
加持祈祷による調伏のほか、憑依した存在が要求する供物を与えて退去させる手法が各地に存在する。要求が不明な場合は、憑依主の正体や本名を言い当てる問答の手順を踏む地域が多い。