猿夢
猿夢(さるゆめ)は、2000年頃に匿名掲示板へ投稿された、連続性を持つ悪夢に関する怪談。
発祥
同一の悪夢を反復して見続けるという相談の形式で、オカルト板のスレッドに書き込まれた。投稿者は夢を見た回ごとに番号を付して経過を記録し、最終回において覚醒後の身体的異変に言及した。
経過
- 地下鉄のプラットホームに酷似した無人の空間に立っている
- 遊園地のアトラクションのような小型の列車が入線する。座席は2人掛けで車高が低い
- 車内に乗り込むと安全バーが施錠され、車内に不自然に明るい女性の声でアナウンスが流れる
- アナウンスは次に処刑される乗客の名前と、その殺害方法を予告する。「次は○○さん、ミンチ」「次は××さん、輪切り」などの宣告が続く
- 予告された順序に従い、前列の座席から乗客が惨殺される。阿鼻叫喚の後に次のアナウンスが入る
- 夢を見るたびに進行状況が保存されており、徐々に自身の座席の順番が迫る。投稿者は常に自身の番が執行される直前に目を覚ましていた
考察
移動手段に拘束されて脱出不能となる状況設定は 異界駅 の構造と一致する。猿夢においては空間の移動ではなく「処刑の順序」が主軸となっており、アナウンスが執行手順をあらかじめ確定させることで逃走の余地を完全に封じている[要出典]。
題名の「猿」については、列車の先頭車両の意匠が猿の顔を模していたためとする後付けの説明が定着しているが、初出時の投稿本文に猿に関する言及は存在しない。
最後の投稿において、投稿者は「もう夢を見なくなった」と書き残した。以降の消息報告はない。