ヤマノケ
ヤマノケは、匿名掲示板に投稿された体験談に登場する怪異。山中の道路で自動車内に侵入し、同乗していた4歳の女児に憑依したとされる。
発祥
2007年頃、山道の峠越えの最中に遭遇した出来事として投稿された。舞台は東北地方の一角とだけ記され、峠名や路線名は明かされていない。
経過
- 夕刻、4歳の娘を乗せて山道を走行中、坂の途中で自動車のエンジンが停止し、ヘッドライトも消灯する
- 助手席側の窓の外に、白く細長い異形の影が出現する。人型ではなく、腕に相当する部位が異常に伸長している
- 物体が車内に侵入した直後、女児が成人男性の低い声で「テンソウメツ」という言葉を息継ぎなく連呼し始める
- 女児は上半身を不自然にねじらせながら、足を開いた状態で座席から這い下りようとする
- 父親が女児を抱えて山道を駆け下りる。峠の境界を越えた地点で発声が止まり、女児は昏睡する
- 翌朝、女児に当時の記憶は残っていなかった。宿泊先の老人はこれを「ヤマノケ」と呼び、女性にのみ取り憑くものだと語った[要出典]
考察
人間に取り憑いて一時的な錯乱を引き起こし、その土地の境界を離れると離脱する。常設の祠や祀りを要求せず、境界を通行する者に偶発的に憑く形態は ヒダル神 などの路傍の憑き物と構造が共通する。
「テンソウメツ」という音声の語義については定説が存在しない。「天喪滅」「転相滅」などの漢字を当てる解釈が議論されているが、いずれも投稿後に出た推測であり、本文中に漢字表記の指定はない。